多機能オーディオインターフェイスの試作および
イベントでのデモンストレーションについて

デジタルオーディオ時代を切り開いたCDの発売から30年余、メディアはDVD・SACD・Blu-rayと進化し、ホームシアター・サラウンドオーディオの再生方法が確立、一方ではネットワークの発達によりデータ配信が本格化しPCのオーディオ応用が進むなど、現代は様々な形式・解像度・スタイルのデジタルオーディオが満ち溢れる時代となりました。
弊社では、現代のデジタルオーディオシステムのコアとなるべき機器を目指して、様々なデジタルオーディオに幅広く対応し、高品位の再生結果をもたらす多機能オーディオインターフェイスの試作を行いました。

■試作機0号
この試作機では、デジタルオーディオインターフェイスとして伝統的なSPDIFのほかHDMI・USBを搭載し各種ソース機器との接続を確保、オーディオ信号形式としてPCM,DXD,DSDをサポート、最大8chのサラウンド再生、PCM/DSDでのデータキャプチャ(録音)機能を装備しています。

■試作機1号
弊社では前試作を通じて取得した知見を応用することにより、実用的な機器の商品化に向けて設計開発に取り組んでいます(写真は現在評価中の基板)。


試作0号機

試作1号機基板

サラウンド形式での録音実験を実施

■データキャプチャ(録音機能)の検証のため、ASIOドライバのDSDモードで稼動するソフトウェアを開発、2012年4月24日に名古屋市の熱田文化小劇場ホールで、サラウンド形式での録音実験を行いました。

収録風景


2012年4月30日(月祝)開催のイベントM3-2012春の弊社ブース(第二展示場1F 企業エリア A-04)ではこの録音データによるデモンストレーションを行いました。

■2012年4月の録音結果を受け改良調整を行ったのち、同年5~6月にいくつか異なる編成による収録実験を繰り返し実施しました。

2012年5月の録音実験のひとこま


実験を通して安定的な録音結果が確認されたので、9月には初の本格的なセッションを行いました。この試作機を用いた録音による初のアルバムはこちらです。2013年4月29日開催のイベントM3-2013春の弊社ブース(第二展示場2F企業エリア)ではこのアルバムの展示試聴・販売も行います。